TeamViewer QuickSupport は、単一の実行可能ファイルの形をしたアプリケーションです。
リモートコントロールの着信接続を有効にしますが、発信接続を開始することはできません。
QuickSupportモジュールは、インストールなし、またはWindowsやmacOSの管理者権限なしで実行できます。
この記事は、すべてのTeamViewerユーザーに適用されます。
通常、このモジュールはサポート等を必要とする顧客に対して提供します。
使用例は以下の通りです。
ライセンス所有者は、TeamViewer (Classic) Management Consoleで、ウェルカムテキスト、企業ブランディング、その他の便利な機能を備えた、独自のカスタマイズTeamViewer QuickSupportモジュールを作成することができます。
TeamViewer QuickSupportは、以下のオペレーティングシステムでで利用できます。
📌注意: QuickSupportモジュールは、インストールされたサービスとして実行されない実行形式のファイルであるため、マルチユーザーモードを利用することはできません。このため、Windows ServerでRDPやターミナルサーバーセッションを使用する場合は、QuickSupportモジュールの使用をお勧めしません。代わりに、WindowsサーバーでTeamViewerを利用する方法を参照してください。
QuickSupport を使用すると、管理者は特定のサポートスタッフに未処理の待機案件を割り当てることができるため、待機案件をより効率的に管理できます。
オープンな待機案件は、別のサポートメンバーや別のグループに割り当てることができます。
新しいサービスケースがサービスキューに表示されたら、次のいずれかを実行できます。
割り当てをクリックすると、以下のポップアップが表示され、どのグループ、どのエージェントに案件を割り当てるかを決定することができます。また、未割り当てを選択することもできます。
新しいサービスケースが作成されると、通知を受け取る場所がいくつかあります。
QuickSupport サービス通知は、以下の場所に反映されます:
📌注意:カスタマイズされたQuickSupport モジュールを作成または接続するには、Business、Premium、Corporate、またはTensorのライセンスが必要です。
💡ヒント:TeamViewerアカウントでTeamViewerライセンスを有効化して、顧客向けの正しいバージョンのTeamViewer QuickSupportを入手してください。
カスタマイズされたQuickSupport を作成するには、以下の手順を実行します。
QuickSupportをクリックすると、モジュールのカスタマイズや設定の選択ができます。
QuickSupport モジュールで使用できる設定は次の通りです。
名前
カスタマイズしたモジュールを特定する為の名前です。
連絡先リストのグループにユーザーを自動的に追加
このボックスにチェックマークが付けられている場合、各QuickSupport モジュールユーザーは、QuickSupportモジュールを起動すると同時に、自動的にサービスケースとしてコンピュータ & パートナーリストに表示されます。
QuickSupport モジュールによって作成されるサービスケースを追加するグループを選択します。これによって、待機案件に表示されるセッションコードが作成されます。
チェックが外されている場合、接続用にTeamViewer IDとパスワードが生成されます(レガシーモード - 非推奨)。
デフォルトの参加者
このカスタムモジュールで作成されたすべてのサービスケースのデフォルトの担当者を選択することができます。詳しくはこちら、自動的なサービスケース割り当てをご確認ください。
お問い合わせ内容の入力を許可
このボックスにチェックが付いている場合、カスタマイズされたQuickSupport のユーザーは、セッションの開始前に、サービスケースの内容を入力することができます。
ユーザーがservicecampでチケットを作成することを許可する
この機能を使用するには、servicecampインスタンスを有効にしてください。
詳しくは、サービスキャンプとクイックサポートモジュールの統合をご確認ください。
ユーザーがチャットを開始するのを許可する
ボックスにチェックが付いている場合、顧客は、接続の開始前にサポート担当者とのチャットを開始できます。
セッション後に顧客満足度フォームを表示
このボックスにチェックが付いている場合、リモートコントロールセッションの最後に自動的にフィードバックフォームが表示されます。フィードバックフォームを使用すると、このモジュールのユーザーは、サポートを評価してコメントする機会を得ることになります。
📌注意: この機能は、プレミアム、コーポレート、テンサーをライセンスのお客様のみご利用できます。
📌注意: 他の企業プロファイルのメンバーがカスタムQuickSupport モジュールの顧客満足度フォームを有効にでするには、会社の設定で詳細設定 ➜ 顧客満足度フォーム ➜ 有効化を許可オプションを有効にします。
SOSボタンを自動的に作成
このボックスにチェックが付いている場合、このモジュールへの接続後、モジュールへのショートカットがユーザーのデスクトップに作成されます。ショートカットをクリックすると、ユーザーはサービスケースを開始できます。
ランダムパスワードを使用する
オプションボタンを選択すると、QuickSupport モジュールが起動されるたびに、接続を確立するための新しい一時的パスワードがランダムに生成されます。
💡ヒント: QuickSupport モジュールを使用中のIDとパスワード表示で使用することはお勧めできません。 「連絡先リストのユーザーをグループに自動的に追加する」を選択してサービスケース方式を使用することをTeamViewerはお勧めします。
固定のパスワードを使用する
ランダムパスワードの代わりに、QuickSupport モジュールへの個人パスワードを割り当てることができます。ただし、[ランダムパスワードを使用する] オプションの下の機能は除外されます。
💡ヒント: QuickSupport モジュールを使用中のIDとパスワード表示で使用することはお勧めできません。 「連絡先リストのユーザーをグループに自動的に追加する」を選択してサービスケース方式を使用することをTeamViewerはお勧めします。
* 連絡先 リストのグループにユーザーを自動的に追加にチェックマークが付けられていない場合のみ表示されます。
📌トラブルシューティング(QuickSupportの固定のパスワードを選択する場合):
📌注意: TeamViewer QuickSupportをTeamViewerがすでにインストールされている(フルバージョン/ホストバージョン)PCで使用している場合、既にインストールされているTeamViewerサービスを停止するとQuickSupportの使い勝手が向上します。
管理者権限でサービスを開いてください。(同時にWindowsキーを押しながらrキーを押してservices.mscを入力してください)
次にサービスリストがアルファベット順に表示されます。
リスト内のTeamViewerサービスを選択します。(名前には、たとえば、TeamViewer 14またはTeamViewer15などのインストールされているバージョンが含まれます)次に、[停止]オプションを選択します。
次にQuickSupport モジュールを起動して接続を許可します。
パスワードの強度
一時的パスワードの複雑性を選択できます。
💡ヒント: QuickSupport モジュールを使用中のIDとパスワード表示で使用することはお勧めできません。 「連絡先リストのユーザーをグループに自動的に追加する」を選択してサービスケース方式を使用することをTeamViewerはお勧めします。
免責条項
ここでは、TeamViewer QuickSupport を開始する前に表示するオプションの免責条項を入力できます。これは、TeamViewer QuickSupport の開始前に表示されます。TeamViewer QuickSupport を実行するには、ユーザーはこれを受諾する必要があります。
タイトル
ウィンドウのタイトルを編集できます。
テキスト
メインウィンドウの歓迎のテキストを編集できます。
ロゴ
メインウィンドウの上部に表示する独自のロゴを選択できます。
💡ヒント:QuickSupport モジュールのロゴのサイズは 100 x 270px です。 ただし、最大 175% の倍率を使用するモニターで適切なレイアウトを保証するために、通常のモニターのロゴ画像には 175 x 473 ピクセルを使用することをお勧めします。 このツールは、ロゴを切り取ることなく、より大きな画像を最適なサイズに自動的にサイズ変更します。お客様がより高い解像度のモニターを使用されている場合は、ご自由に比率を拡大してください。
テキストカラー
フォントカラーを編集できます。左のフィールドをクリックすると、カラーボックスが表示されます。そこで色を選択できます。
背景色
背景色を編集できます。左のフィールドをクリックすると、カラーボックスが表示されます。そこで色を選択できます。
カスタム QuickSupport モジュールを作成して保存すると、永久リンクがポップアップ ウィンドウに表示されます。
このリンクは、カスタム モジュールのダウンロードを開始します。 このリンクを接続前に接続相手に提供してください。
リンクの右側にある 編集ボタン(鉛筆のアイコン)をクリックして、永久リンクをカスタマイズすることもできます。
💡ヒント: カスタマイズされたモジュールの言語は、ブラウザの言語に適応します。
クライアントが永久リンクを実行して最初の接続を行い、SOSボタンオプションを使用した場合、接続を終了すると、クライアントコンピュータのデスクトップにTeamViewerアイコンが残ります。
これをダブルクリックするだけで、将来のサポートニーズのための新しいサービスリクエストを作成できます。今後さらにサポートが必要になった場合に備えて、同じお客様が SOS ボタンを使用することができ、お客様が SOS ボタンをダブルクリックすると、マネージメントコンソールに新しいサービス リクエストが作成されます。
上記の設定で説明されたタイトルは継承され、クライアントのデスクトップのSOSボタンにも表示されます。また、SOSボタンがデスクトップに配置されたら、いつでもショートカットの名前を変更することができます。
カスタマイズしたQuickSupport モジュールをホームページのボタンにリンクさせることもできます。このページでご自身のTeamViewerボタンを生成することができます。
このビデオチュートリアルでは、TeamViewer (Classic) Management Consoleを通じてカスタムモジュールを作成する方法を学習します。この動画は、QuickSupport モジュールに焦点を当てています:
TeamViewerモジュールおよびSOSボタンの詳細については、こちらのブログ記事(英文)をご参照ください。